日銀金融政策決定会合で利上げ決定、そしてなぜか円安へ2025年1月24日金曜
日銀金融政策決定会合で利上げ、2025年1月24日
植田総裁は利上げを発表した。日経平均は、10時まで上昇して4万100円を超えたが、10時を堺に日経平均が下落を始めた。おそらく11時以降日銀金融政策決定会合が発表される警戒で利確を急いでいるのかもしれん
なぜか円安へ
すでに織り込み済みとはいえ金利差は縮小したのだから以前の利上げのように急落して円高に進んでいない。以前は160円くらいから140円にまで下げた。20円も下げた(損切りした、資金が半分に減った)。なのに、今回は、利上げしたのに円安へ向かった。
なぜか? 簡単に言えば、「上げる上げる詐欺」に騙されてみんな警戒していたから。昨年202411月に利上げニュースが流れた。このとき円高に動いた。そして12月の金融政策決定会合で「利上げ」確定くらいにまで報道されておきながら、「据え置き」。さらに春闘まで利上げしないと発表した。
しかし、注意すべきは、織り込み済みとはいえ円高に進行している。大きな円高の動きではないが、材料出尽くしでファンダメンタルズの観点ではまだ円安だから安易に動いてはいけない。さらにトランプ発言で、関税によって本来は円安に動くが、「関税ハッタリ」となると「中国に関税をかける」と発言して円安に動いても、「関税は交渉次第」でまた円高に戻る。
為替はサプライズが大好き
年が明けて、トランプさんが米大統領になった途端、ごますり金利上げが始まった。報道で「利上げ確定」とまで織り込まれ、ほぼ全員が利上げとなった。ここまでニュースが流れ利上げの流れになると実際に利上げが決まっても「サプライズ」がない。つまり、今回は、「サプライズ」がなかったのだ。利上げするとわかっていたから昨年は円高に動いた。しかし、今回はみんなが利上げとわかっているからわざわざショートする必要がない。すでに別のニュース、経済指標にみんな計画を変えていた。だから円高にならなかった。
みんなが予想した方向には動かない。「サプライズ」で為替は動く