ロシアはなぜ核使用の脅しをやめたのか?負けが濃厚になってきたから
ウクライナ軍がロシア領に侵攻して占領地を拡大した。今までウクライナは防戦一方でロシアに侵攻は出来なかった。欧州側が、ロシア領土に対する武器使用を認めたことでロシア領に侵攻し、和平交渉で優位に話を進めるためである。
ここでプーチンさんは核使用で脅しをかけていない。2年前は核使用でウクライナや周辺さらにアメリカに対しても核で脅してた。第三次世界大戦勃発かと思われるくらいの勢いだった。この時点でウクライナはロシア領に侵攻すらしていない。
戦争中に核で脅しをかけることは戦争で負けを意味する。だから最近のプーチンさんは核で脅しをしないのだ。ロシア国民には戦争で有利だから核を使用することはないと言えば国民は納得する。ところがウクライナに対して今さら核を使うと言えば戦況が悪化したと思われる。だからプーチンは核で脅しをかけることができない。
2年の戦争で分かったのは資源の豊富な国の経済制裁は役に立たないということ。さらに社会主義共産主義軍事国家は、国民の意見は通りにくく、国民がいかに戦争反対でも軍事圧力で抑圧できる。おそらく暴動が起きない限りプーチン政権は続く。暴動が起きても軍隊で制圧するから余程国家破綻にならないかぎり現政権は継続される。しかも石油天然ガス小麦が豊富なロシアは売るだけで外貨が入るので苦労しない。かつて日本は資源を求めて戦争したが資源がなくて燃料切れ材料切れ弾切れ弾薬切れ食料不足で負けた。今回のロシアウクライナ戦争は資源のあるロシアとアメリカNATOに支援を受けたウクライナの戦いである。武器が底をついた時が戦争終結の時だ。