リーマンショックマネーショートは変化に気づいた投資家の辛抱合戦
リーマンショックを描いたマネーショートは住宅市場のバブルにいち早く気づいた投資家が、空売りを仕掛けて保証金の支払い(損失)とバブルが弾けないジレンマ(握力)に苦しみながらも耐えて最後に大きな利益を生んだ。この映画の教訓は、いつバブルが弾けるかは誰にもわからないということ、そして教科書通り論理的に市場が動かないことを示した。「赤信号みんなで渡れば怖くない」だった。既にバブルであるにも関わらず住宅市場はいつまでも堅調だとみんなが思ってた。だからバブルが崩壊するなどほとんどの投資家は信じないし崩壊を口にした者は馬鹿にされた。
ではいつバブル崩壊が始まるのかがわかるのか?
何事も最初がある。バブルがいつ崩壊してもおかしくないのだからどこかの証券会社か銀行か不動産屋が倒産債務不履行等おきれば、そこから号砲が鳴り響く。バブル崩壊の始まりだ。だからこの時、空売りを仕掛ければまだ利益は出たはず。仕掛けるのが早すぎると誰もバブルと知らないうちに空売りを仕掛ければ保険金の支払いだけでも大きな負担だったはずで資金力がないと空売りは難しい。マネーショートではなんとか資金をやりくりして入金して持ち堪えられていたから映画の主人公たちは大きな利益が得られた。一世一代の博打だった。現にその後主人公たちの活躍はほとんど聞かない。ある意味まぐれだったとも言える。
しかしどこに変化のきっかけが隠れているかは誰にも分からない。気づくことが必要。毎日の動きに変化を感じ取れるようにしておく。