日銀が12月に利上げしなかった理由は、米が利下げをし続けるから
12月の日銀金融政策決定会合で、日銀は利上げを見送った。しかも春闘まで利上げしない予定。11月末のリークでは「利上げ前進」というくらい前向きだった。しかし、結果は据え置き。記者会見では、質問に答えるたびに円安に動いた。>記事:植田総裁の記者会見で一気に円安へ155円80銭から156円80銭へ、ハト派2024/12/19
12月に利上げしなかった理由は、
単純でアメリカのFOMCが利下げをし続けるから金利差が縮小される。日本は急いで利上げをする必要がない、と判断したから。少なくともFOMCは2025年に2回の利下げ(4回から減少)を予定している。つまり、日銀が利上げを急がなくてもアメリカ様が利下げしてくれるのを待ってからでも遅くない。日本が慌てて利上げをしては、為替が変動するので、アメリカ様のお怒りを鎮めるためにも、日本は何もしないことが必要との判断なのだろう。
利上げすると借金が増えるは間違い
借金が増えるならなぜ24年7月に利上げしたのか、やろうと思えばいつでも利上げはできる。あれだけ利上げをしないといいつつ、政治家が円安を止めろといえばあっさりと利上げをした。ほとんどのアナリストエコノミストが借金や経済停滞になるという理由で利上げはしないと言ってた。それでもあっさりと利上げをしたのだ。利上げ後にみんなびっくりして急激に円高が進みさらに株価も下落した。単に利上げをしたときの悪影響が大きいということがわかったから利上げできない。政府、財務省がびびって動けない。前回利上げをしたら日経平均が大きく下落した。これは単に日銀が利上げをしてこなったから、投資家が日銀は利上げしないと思って円キャリートレードしていた反動もある。要するにさっさと利上げをしていれば、悪影響がなかったのに、先延ばししすぎて更に利上げをするだろうとみんなが思ってたときにすれば影響は少なかったのに、しないと思わせて利上げをしてしまいみんながびっくりして、ドル売り円高、株価大暴落となった。だから今のままでは利上げができない。