四季報2024年春号3月18日の結果、41銘柄中19銘柄上昇約45％と今回は低かった

 四季報春号3/18発売の中から、今季上昇しそうな銘柄41銘柄（個人的偏見）を調査した。（グーグルスプレッドシート四季報2024年春号3月18日）5/9時点で上昇した銘柄は

四季報からサンプル数は41件、月足ローソクでピンと上昇した銘柄のサンプルは5件

41銘柄中19銘柄、うち2銘柄だけずっと上昇してた。勝率は45％で以前は６０－７０％だったので今季は難しかったようだ。円安、戦争、アメリカの利上げ、利下げ、中国経済の停滞等複雑だったので日経平均株価は先が読めない動きだった。

>追記、計測3回連続で下落しっぱなしは、41銘柄中9銘柄、ハズレ率は21％だった。5分の1はずれ。これは2回目の計測で損切りすれば損失は軽くなる。またPBR1.0倍より小さい銘柄の上昇については、41銘柄中19件の上昇したもののなかからPBR１．０より小さい銘柄は、１９銘柄中14銘柄だった。73％が上昇したことになる。単なる偶然かもしれないが、PBRが小さいものがやはり割安として上昇している傾向にあったかもしれん。PERが30倍以上あっても株価は上がっている。

また月足ローソクでピンと上昇した銘柄を調べたところ、5銘柄中3銘柄上昇した。サンプル数が少ないので、明確には言えないが、「ピン足チャート」で選んだ銘柄も参考になるということだ。

そして自分で調べて選んだ銘柄は、12件中5件しか上昇してなかった。勝率41％。自分の予想がいかに当たらないかわかった。やはり四季報はすごい。

また夏号で調査する。次回は実際に買ってみたい。

以下は、上昇した19銘柄。PER,PBR、配当率は3月18日時点のもの。株価の色は、前回よりも上昇していれば色を変えた。よって3月末と4月の色が無色（白）にかわる株価セルがある。3月18日よりも5月時点での株価が低くなっても（19件中4件が低い）、１つまえの調査よりも株価が上昇していればセルの色は変わる。

仮に、全銘柄19件を3月29日買って、5月9日に売ったとすると約2400X100＝約24万円利確できた計算になる。額は小さいがマイナスではない。

					四季報発売日後		株価調査は任意
					株価、終値		株価、終値	株価、終値	株価、終値
コード	企業名	概要	PER	PBR	3月18日	配当	3月29日	4月5日	5月9日
2053	中部飼料	中部地盤の独立系配合飼料大手。販売量で首位級。有機肥料、畜産診療も。	14.2	0.59	1253	2.71%	1187	1136	1452
2060	フィード・ワン	配合飼料大手。日配飼と協同飼が統合、全農に次ぐ。クロマグロ養殖事業も。	8.2	0.83	1029	2.62%	977	984	1039
2207	名糖産業	チョコレートで有名、バウムクーヘンも。発酵技術に強み。食品酵素など化成品拡大へ。	28.3	0.63	1837	1.52%	1783	1763	1785
2737	トーメンデバイス	豊田通商系半導体商社。韓国サムスン電子向けに特化。DRAMやフラッシュメモリなど。	35.5	0.91	5740	2.79%	6570	6340	6700
2915	ケンコーマヨネーズ	業務用マヨネーズ大手。ドレッシング、卵加工品や総菜も。コンビニ、給食など拡大。	13.3	0.82	1990	1.51%	2007	1974	2211
3660	アイスタイル	化粧品の口コミサイト「@コスメ」を運営。20-30代女性に照準。店舗展開、通販も。	59.1	4.39	538	－％	539	504	538
4324	電通グループ	広告代理店、国内で圧倒的。事業多角化。英社買収で海外比率5割超。	17.7	1.3	4134	3.37%	4195	4165	4248
4568	第一三共	製薬大手で国内3位。循環器と感染症に強み。がん新薬でアストラゼネカと提携。	54.1	5.97	4936	1.01%	4777	4661	5198
5957	日東精工	工業用精密ねじ大手。自動車向け産機や制御システムも展開。海外を強化。	10.6	0.68	607	3.13%	641	619	623
6262	ＰＥＧＡＳＵＳ	伸縮生地向け環縫いミシン最大手。中国、アジア軸に海外進出。車ダイカスト部品も。	－	0.46	563	0.89%	535	505	526
6269	三井海洋開発	浮体式石油・ガス生産貯蔵設備の世界大手。設計・建造、リース、運転、保守一貫。	12.2	1.47	3030	1.32%	3065	2957	3260
6293	日精樹脂工業	射出成形機の最大手。金型等の周辺機器も展開。専用機に力。海外を強化。	25.5	0.55	1208	2.90%	1169	1106	1142
6640	Ｉ－ＰＥＸ	コネクター大手。精密金型に強み。車載用コネクタ、センサーに注力。匂いセンサ技術も。	19.3	0.56	1769	2.26%	1790	1628	1744
6800	ヨコオ	車載アンテナの国内大手。半導体・スマホ回路検査機器が収益。医療用デバイスも。	25.5	0.74	1529	2.88%	1580	1483	1677
7012	川崎重工業	総合重機大手。航空宇宙、鉄道車両、大型2輪などに強み。自衛隊機も製造。	66.9	1.41	4790	0.84%	5097	4659	5607
7226	極東開発工業	特装車大手。コンクリートポンプ車・粉粒体運搬車に強み。コンテナやリサイクル関連も。	30.9	0.91	2664	3.27%	2595	2564	2589
9505	北陸電力	北陸３県に供給。石炭火力が主体で水力比率も大。志賀原発２基が停止。	－	0.54	781.5	0.96%	803.7	872.5	1005
9506	東北電力	東北圏７県に供給。震災で原発停止。関東でも積極販売、ガス卸売りも。	2.9	0.76	1142.5	1.31%	1196.5	1195.5	1254.5
9509	北海道電力	原子力と石炭火力が主力。需要は冬ピーク。原発3基が停止、再稼働目指す。	2.9	0.79	757	1.32%	840.2	966.9	1221

下落について検討

41件のサンプリングに対して、9銘柄が3回連続で下落した。5/9時点の株価で検討

上がっていない理由として、（１）PBRがすでに高い、２倍以上が９件中７件、（２）配当率が低いため長期保有に向かない、１％以下またはなしを含めて９件中７件、（３）すでに株価が織り込み済み、、等が考えられる。株価に期待させる内容が含まれないと株価上昇は難しい。またPBR,配当はツイッター、ユーチューブ、雑誌で取り上げられるので株価上昇候補に上がりやすい。配当が減額や無配当は、株価が上がっても売られやすいのかもしれない。

					株価、終値		株価、終値	株価、終値	株価、終値
コード	企業名	概要	PER	PBR	3月18日	配当	3月29日	4月5日	5月9日
1885	東亜建設工業	旧浅野系の海上土木大手。陸上土木や民間建築も。海外ODAで積極展開。＞＞分割のため株価が大きく下落したように見え、一概に下落とは言えないが前回より株価が上がっていない	10.3	1.09	4975	3.02%	1218	1135	1068
2579	コカＢＪＨ	東西ボトラー統合により誕生。国内コカ・コーラボトラー最大手。青汁のキューサイ譲渡。	58.1	0.85	2233.5	2.24%	2218	2184.5	2020
2931	ユーグレナ	ミドリムシを活用した健康食品や化粧品を販売。ディーゼルやジェット燃料に注力。	－	4.13	620	－％	606	533	517
3656	ＫＬａｂ	SNS向けソーシャルゲーム開発・運営。アニメ・コミックゲームアプリに注力。海外でゲーム配信。 ＞＞予想当たり、売れるゲームがないし安定してない「 2024年内にリリースを控える「EA SPORTS FC TACTICAL」について、業績への大きな貢献を見込むものの、 当社にとって過去最大級のプロジェクトであることから、合理的かつ信頼性のある業績予想の提示が困難」	－	1.29	364	－％	354	313	251
6047	Ｇｕｎｏｓｙ	スマホ向け記事配信の「Gunosy」運営。情報キュレーションサービスに最適広告が強み。	－	2.06	863	－％	771	747	732
7003	三井Ｅ＆Ｓ	船舶ディーゼルで首位。造船、エンジ再編。傘下に三井海洋開発、加地テック。	12	2.02	1941	0.15%	1915	1695	1582
8136	サンリオ	キャラクター商品の企画と販売。「ハローキティ」など版権ビジネスも。海外が収益源。	38.9	9.42	8606	0.76%	3050	2998	2683.5
9603	エイチ・アイ・エス	格安航空券最大手。海外・個人旅行に強み。事業を多角化。ハウステンボスは売却。	25.1	2.84	2018	0.50%	1927	1868	1700
9887	松屋フーズ	牛丼チェーン店を首都圏中心に全国展開。とんかつ店やラーメン店も。テイクアウト注力。	37.9	2.6	5960	0.40%	5680	5480	5480